福島県の会津地方に伝わる昔話の語り部 山田登志美を描いたドキュメンタリー映画である。
昭和2年喜多方市塩川町に生まれた登志美さんは、おばあちゃんの暖かいひざの中で昔話(ざっとむかし)を聞いて育ち、いつしか身についていた。 その昔話には「人としての道」「道徳的な教え」が盛り込まれており登志美さんは地元の子供たちへ伝承している。
2011年東日本大震災、福島原発事故。会津盆地で米農家に暮す登志美さん一家も放射能と向き合い戦いが続く。収穫された米も全袋放射能検査を義務付けられた。
登志美さんは、被災地を訪れた。将来福島で安心して暮らすためには、今何に向かって進まなくてはいけないのか?子供達の健康は?非難している人達が本当にふるさとに帰れるのか。
会津の美しい自然と語りの世界。福島にはこんなすばらしい文化が息づいています。
「この原発事故も、早く昔話になるといいよな〜」
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